のゴンドー、その他は皆1万人弱である。地球に似た惑星が100近くあるがまだまだ探検中といったところだ。さらに、オバサン猿人のエサとなる森林を持つ惑星はせいぜい3000ほどだから、10年もしないうちに食い尽くされるだろう。 − − − − − − − 前回、被弾して母船に戻ったときに被害状況を見る間もなく、船長に会議室に呼ばれたため、良くわからなかったが、後で被害を見ると、まったく奇妙な状況で、第1と第4操縦室に2mほどの正確な円形の穴があき、それが戦闘機を一直線に貫き、300mほどの向こう側までまるで空洞となっているのだ。通って見ると、複雑な配管や機械類はスッパリ切り取られているが、噴出物は一切なしだ。水道の配管も切られていたが切り口に留まっていて漏れる気配はない。空気口もやられていたが、これも時間がたてば、皆、窒息死するところだったのだ。母船の周りを警戒している時、なんだか息苦しかったのはそのせいだろう。警戒警報の設備もやられていたので、気付かなかったということだ。 同行していたロボットがドリルを持っていたので、穴を開けようとドリルを当てたが、全く歯が立たずビクともしない。まるで透明なダイヤモンド製の薄いガラスが張り付いているようだった。これでは母船では修理できないはずだし、果たして地球に持って帰っても修理できるかどうか。こんな被害状況で、よくぞ2万発のヤマト徹甲弾が発射できたものだし、よくぞ母船までたどり着けたもんだと思う。我々はよっぽど運が良かったのだとしか言えない。 そのほか、交戦直後の映像が70件ほど他の戦艦や戦闘機から母船に送られていたが、主な敗因を述べてみると (1) いきなりアメーバに取りつかれて、応戦する間もなくクラッシュしたもの (2) 球状になったアメーバが突進、激突してバラバラにされたもの (3) 敵の母艦が強烈な金色の光を浴びせ、戦闘力がなくなったところで、アナログ爆弾で分解されたもの。 (4) 特に恐ろしいのは、母艦から発せられる暗黒紫色でしかも輝いていると言ったらいいのか、表現のしようがない閃光を浴びせ、瞬時に味方母船が消え去る暗黒レーザーだ。 等数え上げれば30を超える種々雑多な方法で破壊されているの見ると、戦う気が失せてしまうほどのものだ。 若干の解説を加えると(2)の攻撃でバラバラになったのはこちらの戦闘機ではなく巨大な戦艦である。(3)は友好の関係にあるミード星人の解説によると、(3)の攻撃を受けると有機体は消滅、つまり戦闘員は消えて、ロボットだけの戦艦、戦闘機となり、戦闘能力はなくなってしまうのだそうである。(4)は対処のしようがないほどの恐怖の武器と言えるが、ミ−ド人によるとこの閃光は30秒ほどに1回しか発射できないらしい。よほどエネルギーを食うのではないかとの話だ。 これで我々が遭遇した時、来るなら来いと立ちはだかった敵の態度がよくわかった。たった1機の戦闘機ごときは敵のうちに入らなかったのだ。こちらのドーナッツ弾なんかは 7 |